大阪ガスリキッド

公開日:2025/09/25 最終更新日:2025/09/26
大阪ガスリキッド 引用元:https://www.liquidgas.co.jp/
会社名大阪ガスリキッド株式会社
住所大阪市中央区北浜4-7-19 住友ビルディング第3号館5階
電話番号06-4706-2700

大阪ガスリキッドは、Daigasグループの一員として産業ガス分野を支えると同時に、粉体受託加工の分野でも活躍しています。とくに液化窒素を用いた低温・凍結粉砕は、常温では加工がむずかしい素材でも微粉末化できる点で高く評価されています。この記事では、大阪ガスリキッドの特徴について詳しく解説しているので参考にしてください。

液化窒素を用いて低温・凍結粉砕

大阪ガスリキッドは、Daigasグループの一員として1991年に設立された企業です。大阪ガスが輸入する液化天然ガス(LNG)の冷熱を有効活用し、環境に配慮した産業ガスの製造と販売を担ってきました。創業以来、産業ガス分野においてグループ各社と連携しながら事業を広げ、近年では海外市場にも視野を広げつつ、多角的な展開を進めています。

冷熱利用事業を核とする

大阪ガスリキッドの冷熱利用事業では、液化窒素を用いた低温・凍結粉砕を受託しています。液化窒素は、通常の温度環境では粉砕がむずかしい素材でも効率的に処理できます

たとえば、スーパーエンプラやエラストマー、さらには低融点のワックスなどは常温での粉砕が困難ですが、液化窒素による低温粉砕なら脆化を利用して細かく砕くことが可能です。また、溶融を避けながら処理できるため、熱による性質の変化を防ぎつつ、原料が本来もつ特性を保持したまま微細な粉末を得られる点が特徴です。

粉砕粒度をコントロール可能

粉砕粒度のコントロールも柔軟に対応可能です。平均粒径200マイクロメートル前後、最大で1,000マイクロメートルといった幅広い要望に応じた調整が可能です。これにより、用途に合わせた最適な粉体を提供できる点も大きな魅力といえます。

液果窒素は自社製造

大阪ガスリキッドは、グループ内で冷熱エネルギーを利用し液化窒素を製造しているため、安定供給とコスト競争力にすぐれています

各種樹脂の受託加工から加工後の樹脂製品の販売まで請け負う

大阪ガスリキッドは、産業ガス分野での豊富な経験と技術力を背景に、受託加工から製品販売にいたるまで一貫したサービスを展開している会社です。液化窒素や低露点乾燥空気といった、独自に確保できるリソースを活用し、さまざまな樹脂の粉砕・乾燥・加工を請け負うとともに、加工後の樹脂製品を市場に届けています。

低温・凍結粉砕加工

極低温の環境下で粉砕することで、溶融や熱劣化を避けながら素材の特性を保持する加工方法です。顧客から支給されたさまざまな樹脂を希望する粒度に調整して加工できるため、研究用途から実用製品まで幅広いニーズに対応可能です。

樹脂ペレットの乾燥加工

超低露点の乾燥空気を用い、希望する水分量までていねいに処理することで、樹脂ペレットを乾燥加工できます。

水溶液のパウダー化

液化窒素を活用することで、熱をかけずに水溶液中の固形分を粉末化できるため、熱に弱い素材や成分を保持したままパウダー状にすることが可能です。従来の乾燥法ではむずかしかった成分保存や品質維持を実現し、新しい粉体加工の選択肢を産業界に提供しています。

販売にも注力している

大阪ガスリキッドは、加工だけでなく製品販売にも力を入れているのが特徴です。防錆粉体塗料として知られる「テリーパウダー」を取り扱っており、金属部品の保護や長寿命化に貢献しています。さらに、自社で調達した樹脂ペレットを低温粉砕し、高品質な樹脂パウダーとして市場に供給しています。

味や香りを損なわない!食品の粉砕加工も可能

大阪ガスリキッドは、産業用ガスの分野で培った高度な技術を活かし、食品分野における粉砕加工にも取り組んでいます。とくに、液化窒素を利用した低温・凍結粉砕技術は、従来では困難とされてきた食品原料の加工を可能にし、多くの食品メーカーや研究機関から注目されています。

水分・油分が多くても大丈夫

水分や油分を多く含む原料は、常温での粉砕がむずかしいという課題がありました。たとえば果実のように水分量が高い素材は、常温下で粉砕を試みるとつぶれてしまい、細かいパウダーにできません。同様に、アーモンドのような油分を多く含む食品も、常温ではペースト状になってしまい、粉末化が不可能です。

大阪ガスリキッドではこれらの課題に対し、液化窒素を用いた低温環境で凍結させながら粉砕することで、微粉末化を実現しています

食品の味や香り、成分を損なわない

常温粉砕では摩擦熱が生じるため、風味が飛んでしまったり栄養成分が壊れてしまったりする問題が避けられません。しかし、マイナス196℃という極低温下で粉砕することで、熱の影響を受けずに原料の特性をそのまま残したパウダーを得られます。食品本来の魅力を維持したまま、より使いやすい形状に加工できるのです。

まとめ

大阪ガスリキッドは、液化天然ガスの冷熱を活用した産業ガス事業を基盤に、粉体受託加工の分野で独自の強みを発揮しています。液化窒素を利用した低温・凍結粉砕や、乾燥加工やパウダー化技術、自社製品の販売まで幅広く手掛け、一貫したサービスを提供しています。さらに、産業ガスの供給や粉体加工といった既存の強みを食品分野にも応用し、味や香りを損なわない粉砕技術を通じて食品業界の発展にも貢献しています。原料の特性を最大限に引き出すこの低温・凍結粉砕技術は、さまざまな分野のメーカーにとって新しいビジネスを生み出す鍵となるでしょう。

PR開発から内製化まで支援!実績ある装置メーカー発の粉砕加工

おすすめの粉体(粉砕)受託加工会社比較表

イメージ引用元:https://kona.hosokawamicron.co.jp/lp/hpc_01引用元:https://www.betterseishin.co.jp/引用元:https://www.kitamuraltd.jp/biz/funsai/setsubi
会社名ホソカワミクロンセイシン企業喜多村
特徴加工だけではなく内製化もサポート熱に弱い食品も安心して微粉砕できる設備体制測定だけの依頼やコスト試算にも柔軟に対応可能
詳細リンク詳しくはこちら詳しくはこちら詳しくはこちら