乾燥を行う粉体受託加工会社おすすめ3選

公開日:2025/09/27
乾燥 粉砕受託加工

粉体の乾燥処理は、製品の品質や保存性を左右する重要な工程です。適切な乾燥技術と設備を持つ受託加工会社を選ぶことで、効率的かつ高品質な粉体処理が実現できます。本記事では、乾燥技術に優れた粉体受託加工会社として、ホソカワミクロン、大阪ガスリキッド、セイシン企業の3社の特徴と強みについて詳しく解説していきます。

ホソカワミクロン

ホソカワミクロンの画像
引用元:https://www.hosokawamicron.co.jp/jp/
会社名ホソカワミクロン株式会社
住所大阪府枚方市招提田近1丁目9番地
電話番号072-855-2226
ホソカワミクロンは1916年創業の粉体処理機器メーカーとして、100年以上の歴史を持つ業界のリーディングカンパニーです。粉砕、分級、混合、乾燥など幅広い粉体処理技術を保有し、医薬品、食品、化学品、電子材料など多様な分野で受託加工サービスを提供しています。

とくに乾燥技術においては、流動層乾燥、噴霧乾燥、真空乾燥など多彩な方式に対応可能で、原料特性に応じた最適な処理方法を選定できるのが強みです。

高難易度加工の実績が豊富

ホソカワミクロンの最大の特徴は、他社では対応困難な高難易度の乾燥加工を数多く手がけてきた実績です。熱に弱い医薬品原料や、凝集しやすい微粉体の乾燥など、繊細な制御が必要な処理を得意としています。独自開発の乾燥装置と長年蓄積したノウハウにより、製品の活性を保持しながら目標水分値を達成する技術を確立しているのです。

また、乾燥と同時に造粒や整粒を行う複合処理も可能で、顧客の要求に応じた付加価値の高い加工を実現します。研究開発段階から量産まで一貫してサポートする体制も整っており、スケールアップの課題にも的確に対応できます。

乾式処理が可能

ホソカワミクロンは乾式処理技術に特に強みを持ち、水や溶媒を使用しない環境に優しい加工方法を提供しています。乾式処理は廃液処理が不要で、環境負荷が少ないだけでなく、処理後の乾燥工程を省略できるため、エネルギーコストの削減にも貢献します。気流式乾燥機や振動流動層乾燥機など様々な乾式乾燥装置を保有しているので、粉体の物性や処理量に応じて最適な機器を選定可能です。

さらに、乾式表面改質技術により、粉体の流動性や分散性を向上させることも可能で、後工程での取り扱いを容易にします。

大阪ガスリキッド

大阪ガスリキッドの画像
引用元:https://www.liquidgas.co.jp/
会社名大阪ガスリキッド株式会社
住所大阪市中央区北浜4-7-19 住友ビルディング第3号館5階
電話番号06-4706-2700
大阪ガスリキッドは、産業ガスの技術を活かした低温・凍結技術に強みを持つ受託加工会社です。とくに樹脂ペレットの乾燥においては、材質や形状に応じた最適な乾燥条件を設定し、物性劣化を防ぎながら確実に水分を除去する技術を確立しています。

また、ISO9001認証を取得した品質管理体制のもと、トレーサビリティを確保した信頼性の高いサービスを提供しています。

樹脂の低温・凍結粉砕加工ができる

大阪ガスリキッドの特徴的な技術として、液体窒素を使用した低温・凍結粉砕加工があります。常温では粉砕困難な軟質樹脂やゴム、熱可塑性エラストマーなども、マイナス196度の極低温環境で脆化させることで効率的に粉砕できます。この技術により、熱による変質や劣化を防ぎながら、均一な粒度の粉体を製造可能です。

また、粉砕と同時に乾燥効果も得られるため、水分を含む原料でも一工程で処理が完了します。食品分野では香辛料の風味を保持した微粉砕、医薬品分野では結晶構造を維持した粉砕など、幅広い用途で活用されています。

樹脂ペレット乾燥はテストから量産まで幅広く対応

樹脂ペレットの乾燥は成形品の品質に直結する重要な工程であり、大阪ガスリキッドは豊富な経験と設備でこのニーズに応えています。除湿乾燥、熱風乾燥、真空乾燥など複数の乾燥方式を使い分け、樹脂の種類や要求水分値に応じた最適な処理を実施しています。テスト段階では少量サンプルでの条件検討を行い、最適な温度、時間、風量などのパラメータを決定する流れです。

量産段階では、大型乾燥機により時間あたり数トンの処理も可能で、安定した品質での連続生産を実現しています。エンジニアリングプラスチックから汎用樹脂まで、幅広い材料に対応できる技術力を持っています。

セイシン企業

セイシン企業
引用元:https://www.betterseishin.co.jp/
会社名株式会社セイシン企業
住所東京都渋谷区千駄ヶ谷5-34-7NX新宿ビル9
電話番号03-3350-5771
セイシン企業は1950年創業の粉体処理専門メーカーとして、70年以上の実績を持つ信頼性の高い企業です。粉砕、分級、混合、乾燥、造粒など、粉体処理のあらゆる工程に対応できる総合力が強みで、とくに大量処理を得意としています。乾燥技術においては、回転乾燥機、流動層乾燥機、棚段乾燥機など多様な設備を保有し、グラム単位の試作からトン単位の量産まで幅広く対応可能です。

また、粉体物性測定や粒度分析などの評価技術も充実しており、科学的なデータに基づいた最適な処理条件を提案します。食品、医薬品、化学品、セラミックスなど、様々な産業分野での豊富な実績を持っています。

トン単位まで幅広い受託加工ができる

セイシン企業の大きな特徴は、少量試作から大量生産まで、あらゆるスケールの受託加工に対応できる設備と体制を整えていることです。研究開発用の小型試験機から、1バッチあたり数トンを処理できる大型生産機まで、段階的にスケールアップできる機器群を保有しています。これにより、ラボスケールでの条件検討から、パイロットスケールでの検証、そして商業生産への移行がスムーズに行えます。

また、連続処理システムも構築可能で、24時間稼働による大量生産にも対応可能です。在庫管理や物流サービスも提供しており、顧客の生産計画に合わせた柔軟な納品体制を実現しています。

目的にあわせて最適な乾燥方法・処理方法を提案

セイシン企業は顧客の目的や原料特性に応じて、最適な乾燥方法を提案する技術コンサルティング能力に優れています。熱風乾燥、真空乾燥、凍結乾燥、マイクロ波乾燥など、多彩な乾燥技術から最適な方法を選定し、さらに前後工程も含めた総合的な処理フローを設計可能です。

また、乾燥条件の最適化により、製品の物性制御も可能で、かさ密度や流動性、溶解性などを目標値に調整できます。

まとめ

粉体の乾燥処理において、ホソカワミクロン、大阪ガスリキッド、セイシン企業の3社はそれぞれ独自の強みを持つ優れた受託加工会社です。ホソカワミクロンは高難易度加工と乾式処理、大阪ガスリキッドは低温・凍結技術、セイシン企業は大量処理と技術提案力に特徴があります。原料の特性、処理量、要求品質などを考慮して最適な委託先を選定することで、効率的で高品質な粉体乾燥処理を実現できます。各社とも豊富な実績と技術力を持ち、顧客のニーズに応じた柔軟な対応が可能です。

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イメージ引用元:https://kona.hosokawamicron.co.jp/lp/hpc_01引用元:https://www.betterseishin.co.jp/引用元:https://www.kitamuraltd.jp/biz/funsai/setsubi
会社名ホソカワミクロンセイシン企業喜多村
特徴加工だけではなく内製化もサポート熱に弱い食品も安心して微粉砕できる設備体制測定だけの依頼やコスト試算にも柔軟に対応可能
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