造粒を行う粉体受託加工会社おすすめ3選

公開日:2025/11/15 最終更新日:2026/05/14

造粒加工を行う際は、依頼する加工会社選びが非常に重要です。本記事では、造粒を行うおすすめの粉体受託加工会社、ホソカワミクロンとコルソライフ株式会社、ツルヤ化成工業株式会社の3社について詳しく紹介していきます。造粒を依頼できる粉体受託加工会社を探している人は、ぜひ参考にしてください。

造粒の受託加工を成功させるポイント

造粒の受託加工は、自社にはない専門技術や設備を活用できる一方で、「思ったものができなかった」「量産に移行できなかった」というトラブルも少なくありません。成功のカギは、目的の明確化・適切なパートナー選び・綿密な連携の3つにあります。それぞれのポイントを詳しく解説します。

1. まず「何のために」を徹底的に整理する

受託加工を依頼する前に、社内でゴールを明文化しておくことが最初の一歩です。目的が曖昧なまま相談を始めると、受託会社との認識齟齬が生じやすく、試作のやり直しや納期の遅延につながります。

造粒の目的を明確にする

まず、何のために造粒を行うのかを具体的に言語化しましょう。主な目的としては以下のようなものが挙げられます。

流動性の改善
飛散性の低減
溶解性の向上
打錠性の改善
粉塵の抑制
成分の均一化

目的が複数ある場合は、優先順位も決めておくと受託会社への依頼がスムーズになります。

原料の特性を正確に把握する

受託加工の出来栄えは、原料の特性を正確に把握しているかどうかに大きく左右されます。以下の項目を事前に整理しておきましょう。

原料粒子の種類: 無機物・有機物・水溶性化合物・医薬品原料など
物理化学的性質: 粒子径、水分含有量、付着性・凝集性、熱安定性、吸湿性など

「詳しいことは受託会社に聞けばいい」と思いがちですが、原料情報の提供は委託元の責任です。特に水に敏感な原料や熱に弱い原料は、加工方式の選定に直結するため、情報が不足すると最適な加工条件の設計ができません。

目標とする造粒品の品質を数値で定める

「なんとなくこういう粒子にしたい」では受託加工は進みません。目標品質を具体的なスペックとして設定することが必要です。粒子径分布(平均粒子径、粒子径度範囲)、硬度、密度(嵩密度・タップ密度)、溶解性、流動性、崩壊性、圧縮成形性など、後工程での要求を踏まえて基準を定めましょう。

生産規模とスケールアップを見据える

現在の開発フェーズと将来の量産規模を明確にしておきましょう。

試作段階: 数kg〜数百kg
量産段階: 数百kg〜数十t

スケールアップには設備条件の大幅な見直しが必要になる場合があります。最初から量産を見据えた受託会社を選ぶことが、後工程での余計なコストや手戻りを防ぎます。

2. 適切な受託加工会社を見極める4つの視点

造粒の受託加工において、受託会社の選定は成否を分ける最重要ステップです。湿式造粒・乾式造粒・押出造粒など、造粒方式は多岐にわたります。自社の原料・目的に合った技術と設備を持つ会社を選ぶことが、成功の大前提です。

実績とノウハウ

まず確認すべきは、自社の原料や類似原料での造粒実績があるかどうかです。

同種・類似原料での加工実績が豊富か
難造粒性原料(粘着性が高い・熱に弱い・水に敏感など)への対応経験があるか
長年の経験に基づく蓄積されたノウハウがあるか

実績の有無は、会社の技術力を測る最も信頼できる指標です。事例紹介や技術資料の開示を依頼するとよいでしょう。

保有設備の多様性

造粒には工程ごとに異なる装置が必要になります。以下の観点で設備の充実度を確認しましょう。

流動層造粒機・撹拌造粒機・押出造粒機・ローラーコンパクターなど、目的に応じた造粒装置が揃っているか
前後工程(粉砕・混合・乾燥・整粒・分級など)も一貫して対応できるか

特に湿式造粒の場合、乾燥設備の能力が品質に直結します。加工設備が社内に揃っているほど、外注による品質・工程管理のリスクが減り、コスト面でも有利になります。

品質管理体制

製品品質を保証するためには、受託会社の品質管理体制の確認が不可欠です。

コンタミネーション防止策・クロスコンタミ対策が講じられているか
粒子径分析・物性評価・水分管理の設備と実施体制があるか
一貫した品質管理体制が構築されているか(規格・手順書・記録管理など)

技術提案力

優れた受託会社は、「依頼通りに加工する」だけではありません。自社の原料特性と目的を理解した上で、以下のような積極的な技術提案ができるかを評価しましょう。

原料・目的に最適な造粒方法の選定
結合剤(バインダー)の種類・添加量やプロセスパラメータの最適化
量産を見据えたスケールアップ戦略の提示

担当者の説明が「できます」の一言で終わる会社より、「この原料であればこの方式が向いており、この点に注意が必要です」と具体的に話せる会社を選ぶべきです。

3. 受託加工は「二人三脚」のプロジェクト

受託加工は、委託元が丸投げして完成を待つものではありません。委託元と受託先が協力してゴールを目指す共同プロジェクトです。連携の質が、成果物の品質を左右します。

情報共有は「隠さず、詳細に」

原料に関する情報や要望を、できる限り正確かつ詳細に共有することが大原則です。

原料の物性(粒子径・水分含有量・熱安定性など)
取扱い上の注意点・安全性情報・禁忌事項
最終製品での使用用途と目標とする品質
懸念事項や過去の失敗経験

「競合他社に情報が漏れるのでは」という懸念がある場合は、秘密保持契約(NDA)を締結した上で共有しましょう。知的財産に関わる情報については、契約による保護を前提に話を進めることが重要です。

必ず試験造粒を実施する

本生産に入る前に、少量での試験造粒を必ず実施しましょう。その際、目標とする品質が得られるか、造粒物の物性が要求を満たすか、条件設定に問題がないかを確認することが重要です。

試験造粒の段階で問題を発見・修正することで、本生産でのロスやトラブルを大幅に減らせます。コストを惜しんでこのステップを省略することは、後々より大きなコストにつながりかねません。


受託加工は、適切なパートナーと丁寧なプロセスを踏めば、自社だけでは実現できない造粒を現実のものにできる強力な手段です。これらの内容を押さえて、最適な依頼をしましょう。

ホソカワミクロン

ホソカワミクロンの画像
引用元:https://www.hosokawamicron.co.jp/
会社名ホソカワミクロン株式会社
所在地■本社
大阪府枚方市招提田近1丁目9番地
■工場所在地
・つくば篠崎工場
・つくば和台工場
・大阪事務所技術開発センター
・東京事業所 東京テストセンター
電話番号072-855-2226
ホソカワミクロンは大正5年創業の長い歴史と確かな実績をもった粉体処理機器メーカーの最大手です。世界トップクラスの粉体技術をもっており、高い開発力と提案力、加工技術を強みとしています。造粒だけでなく、粉砕や分級、混合、粒子設計、乾燥、ふるい分け、充填・小分けなどの加工依頼にも対応しています。

量産加工もサポート

ホソカワミクロンでは、大量生産に対応した機器も幅広く取り揃えており、年間数百トンといった大量生産の依頼にも柔軟に対応しています。研究開発用途などのように10g~の少量の生産を依頼することもでき、どのような生産量での依頼を検討している方にもおすすめです。

過去には、数キロの加工からスタートし、徐々にスケールアップしていくといった依頼にも対応した実績をもっています。

装置はクライアントが所有する形態の受託も対応

ホソカワミクロンでは、過去に原料を大量生産するにあたって装置を購入後ホソカワミクロン工場内に設置し、長期で加工を委託する特殊なケースにも対応した実績をもっています。加工に使用する装置は自前で、ホソカワミクロンがもつ高い加工技術や製造能力、ノウハウ、場所だけを借りたいといった相談にも柔軟に対応してもらえるため、特殊な依頼を検討している人にもおすすめです。

なお、ホソカワミクロンは世界トップクラスの粉体処理機器メーカーですが、他社製の加工装置での加工にも対応しています。

コルソライフ株式会社

コルソライフの画像
引用元:https://www.corso-life.com/
会社名Corso Life 株式会社
所在地■本社
栃木県栃木市片柳町2-13-8 藤沼ビル101
■工場所在地
全国の製造工場と提携
電話番号090-6524-5555
コルソライフは、食品・サプリメントのOEM生産や原料の調達、商品企画の提案、受託製造などを行っている会社です。予算に合わせた最適な成分や形状、梱包方法の提案から商品の製造・納品まで、サプリメントと健康食品の商品化に関するすべてをトータルサポートしています。

商品化の提案を任せたい、他社で断られた仕様を実現したいなどの悩みを抱えている方に最適です。造粒・混合加工においては、流動層造粒と押出造粒、攪拌造粒、湿式造粒、乾式造粒の5つの方法に対応しています。

全国どこでも対面で打ち合わせOK

コルソライフでは、打ち合わせ時に直接対面でやり取りすることを大切にしています。全国どこからの相談でも、対面でしっかりとヒアリングを実施した上で仕様や要望を実現できるプランの提案が受けられるので、複雑な仕様の製品開発を考えている方や造粒の依頼が初めてという方でも安心して利用できます。

水に溶けやすい顆粒剤や打錠しやすい顆粒剤を製造可能

コルソライフでは、さまざまな加工依頼に対応できるよう流動層造粒と押出造粒、攪拌造粒、湿式造粒、乾式造粒の5つの造粒・混合加工メニューを用意しています。飛沫しにくく水に溶けやすい顆粒剤はもちろん、打錠しやすい顆粒剤の製造にも対応しているため、顆粒への加工を検討している方からペレットへの加工を検討している人まで、幅広い層におすすめです。

造粒加工が初めてで、どのような加工が適しているのか何ミリに加工すべきかわからないという人でも、依頼時には最適な提案が受けられます。

ツルヤ化成工業株式会社

ツルヤ化成工業の画像
引用元:https://www.tsuruyachem.co.jp/
会社名ツルヤ化成工業株式会社
所在地■本社
山梨県韮崎市龍岡町下條南割995-400
■工場所在地
・本社工場
電話番号0551-23-0330
ツルヤ化成工業は、1949年の創業以来甘味料の製造に携わってきた山梨県の会社です。甘味料を中心とした添加物の製造及び販売を行っており、研究開発から試作、商品化に至るまですべてを一貫してサポートしています。受託加工においては、造粒と混合、小分けの3つに対応しており、物質ごとに抑制しやすい菌種や作用しやすい環境、甘味の質・タイミングなど様々な要素を考慮した提案が受けられます。

粉体加工の課題をクリアしハンドリングに優れた溶解性の高い製品を製造

粉体原料では、流動性が悪い、粉立ちが多いといった問題が発生することが珍しくありません。しかし、ツルヤ化成工業では各種造粒加工を行うことでこれらの課題を解決して、ハンドリングに優れた溶解性の高い製品の製造を実現しています。造粒加工においては、流動層造粒と押出造粒の2種類の加工方法が選択可能です。

混合や小分け作業にも対応

ツルヤ化成工業では、造粒のほかに混合と小分け作業の受託加工サービスも展開しています。混合では、粉体同士や液体同士の加工はもちろん、粉体と液体を組み合わせた加工にも対応しています。

少量多品種の対応を得意としているため、小ロットの製造も依頼可能です。小分け作業では、スティック充填機や三方シール充填機を用いて数g~数10gの小分け梱包に対応しています。製造・加工から小分けまでまとめての依頼も、小分け作業のみの依頼も可能です。

まとめ

本記事では、造粒を行うおすすめの粉体受託加工会社、ホソカワミクロンとコルソライフ、ツルヤ化成工業の3社を紹介しました。本記事内で紹介した3つの粉体受託加工会社は、どこも豊富な実績をもったおすすめの会社です。造粒を依頼する会社選びで迷った際は、ぜひ本記事内で紹介した3社の利用を検討してみてください。

よくある質問

  • Q最小ロット(製造量)はどれくらいですか?
    A試作レベルの少量から量産まで対応可能な会社が多いようです。具体的なロット数は原料の特性や設備により異なるため、要相談となるようです。
  • Q原料の持ち込みは可能ですか?
    A原料の持ち込みが可能な会社もあるようです。
  • Q粒度分布や嵩密度など、物性の指定は可能ですか?
    A最適な造粒条件を調整する企業が多いようです。

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おすすめの粉体(粉砕)受託加工会社比較表

イメージ引用元:https://kona.hosokawamicron.co.jp/lp/hpc_01引用元:https://www.betterseishin.co.jp/引用元:https://www.kitamuraltd.jp/biz/funsai/setsubi
会社名ホソカワミクロンセイシン企業喜多村
特徴加工だけではなく内製化もサポート熱に弱い食品も安心して微粉砕できる設備体制測定だけの依頼やコスト試算にも柔軟に対応可能
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