粒子設計を行う粉体受託加工会社おすすめ3選

公開日:2025/12/15
粒子設計

粉体は医薬品、電子材料、食品など多様な産業で利用されており、その粒子の大きさや形状は製品の性能を大きく左右します。そのため、粒子の複合化・球形化加工が望まれています。例えば、異なる性質の粉末を混合し、新たな性能を持つ粉末加工や、球形化といった、粒子の角を取り除く処理によって、かさ密度の増加(充填量の増加)を実現するなど、最終製品の品質向上に使われています。さらにこのような粒子を加工する前の、前処理としての高精度な粉砕や分級、造粒には技術と設備が必要で、多くの企業にとっては容易ではありません。この記事では、粉体設計を担う専門会社について詳しく解説しているので参考にしてください。

ホソカワミクロン

ホソカワミクロンの画像
引用元:https://www.hosokawamicron.co.jp/jp/
会社名ホソカワミクロン株式会社
住所大阪府枚方市招提田近1丁目9番地
電話番号072-855-2226
ホソカワミクロンは、受託加工で、異なる性質の粉末を混合し、新たな性能を持つ粒子を作る、複合化及び粒子設計加工を提供しています。専用の装置を使い、有機・無機物質、金属、セラミックス等の微粒子の複合化や表面改質、粒子形状のコントロール、ならびに粒子レベルでの微細精密分散混合によって、高機能化粒子の作製、新素材粒子の機械的な処理も可能です。また粒子の角を取り除く球形化処理によって、最終製品の品質向上に貢献しています。

量産加工も可能

受託加工サービスでは、企業ごとのニーズに合わせた加工を請け負い、試作品づくりから量産までを一貫してサポートしています。短期的な増産や少量多品種の生産に対応できる体制を整えているので、研究開発のスピードを高めて新しいビジネスチャンスの創出を支援しています

また、加工環境の整備にも力を注いでおり、一般加工用に15区画、清浄加工用に5室を備え、精度の高い処理を実現。金属コンタミネーションを嫌う材料に対しては、セラミック仕様の装置を導入するなど、より高付加の高い粉体加工も可能です。

ホソカワミクロンへの外注でコストダウン化が実現

ホソカワミクロンに加工を委託することで、コスト面でもメリットが得られます。試作を外注することでスピードを高め、先行市場投入のチャンスの拡大が可能です。また少量ロット製品を外部委託することにより、自社工場の生産ラインをスリム化でき、効率的な運営につなげられます。設備投資にともなうコストや時間的ロスを最小限に抑え、新工場の立ち上げをスムーズに進められるのも大きな利点といえるでしょう

テクノパウダルトン

パウダルトンの画像
引用元:https://www.paudalton.co.jp/
会社名株式会社テクノパウダルトン
住所福島県いわき市中部工業団地8番地
電話番号0246-72-0461
粉体加工の分野では、試作から量産までを一貫して担える体制が求められています。テクノパウダルトンは、精度の高い造粒技術と多様な設備を強みに、依頼企業のニーズに柔軟に応えている会社です。

テスト造粒から大量生産まで対応

テクノパウダルトンの強みは、製品化に向けたテスト造粒から量産体制まで一貫して対応できることです。顧客の利用目的に合わせて粉粒体の形状を設計し、経験豊富な技術者が粉体特性を見極めながら最適な加工条件を導き出します。これにより、少量サンプルの試作から中規模試作、さらには大量生産までスムーズに進行可能です。研究開発段階での試作はもちろん、商業ベースでの量産化までを見越した支援が受けられる点は企業にとって大きな魅力です。

多種多様な設備がそろっているからフレキシブルな対応が可能

テクノパウダルトンは、設備面でも非常に充実しており、量産から試作まで幅広いスケールでの加工が可能です。たとえば、2〜10トン規模の量産製造ライン、中規模の0.2〜0.5トンラインを備え、製品特性に応じて柔軟にラインを調整できます。

さらに、試作室では高速撹拌機を用いた精度の高い混合や、薬品の添着も可能で、研究用途から実生産までシームレスに対応可能です。導入されているのはスピードミキサーやディスクペレッター、ツインドームグランといった造粒機をはじめ、マルメライザーによる整粒、流動層乾燥機による効率的な乾燥処理、シフターによる分級まで対応できるので、各工程を最適化する設備が整っています。

セイシン企業

セイシン企業の画像
引用元:https://www.betterseishin.co.jp/
会社名株式会社セイシン企業
住所東京都渋谷区千駄ヶ谷5-34-7NX新宿ビル9F
電話番号03-3350-5771
1968年に創業したセイシン企業は、日本の粉粒体処理技術がまだ黎明期にあった時代に誕生しました。光透過遠心沈降式粒度分布測定器「ミクロン・フォト・サイザー」を世界で初めて開発するなど、粉体技術の先駆者としての地位を築いている会社です。

独自の粉体加工技術で粒子設計も可能

セイシン企業の大きな強みは、独自の粉体加工技術を活かした粒子設計の提案力です。たとえば、乾式粉砕機の中でもっとも微細な粉砕が可能とされるジェットミルは、圧縮空気を利用して材料を粉砕するため、発熱による影響を抑えながら高精度な処理を実現します。

また、高分散状態で粒子をサイズ分けできるクラッシールは、粗粉や微粉を効率よくカットし、狙い通りの粒度分布の実現が可能です。これらの技術を組み合わせることで、製品の質に直結する制度の高い粒子設計を実現しています。

最新の技術・設備が整う環境

セイシン企業は、設備環境も充実しています。ふるい分け分級機「スピンエアーシーブ」は、異物除去や粗粉のカットにすぐれており、とくに10μm以上の微粉領域で力を発揮します。さらに、粒度分布の幅を極めて狭く調整できるため、高精度な製品づくりに大きく貢献可能です。

また、粒子形状画像解析装置「PITA-04M」によって、レーザー回折法では把握できない粒子形状や二次凝集の状態を可視化できる点も大きな強みです。これにより、粒度だけでなく形状まで含めた高度な品質管理が可能となり、分析から加工まで一貫した付加価値を提供しています。

まとめ

粉体受託加工会社は、粒子の形状や粒度分布を自在に制御する粒子設計を通じて、顧客の製品開発を力強く支援しています。今回紹介した会社は、最新の分析機器や多彩な粉砕設備を駆使することで、電子材料や樹脂、医薬品など幅広い分野で活用される粉体を高品質に仕上げています。自社での対応がむずかしい課題は粉体加工会社に依頼することで、開発スピードの向上やコスト削減が期待できることでしょう。

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イメージ引用元:https://kona.hosokawamicron.co.jp/lp/hpc_01引用元:https://www.betterseishin.co.jp/引用元:https://www.kitamuraltd.jp/biz/funsai/setsubi
会社名ホソカワミクロンセイシン企業喜多村
特徴加工だけではなく内製化もサポート熱に弱い食品も安心して微粉砕できる設備体制測定だけの依頼やコスト試算にも柔軟に対応可能
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