ジェットミルはジェット気流を活用し材料を砕く設備です。粉砕機には材料をどれくらいの粒度にできるかにより分類されるため材料によって最適なものを選ぶ必要があるでしょう。どのような仕組みなのか、特徴、どのようなシーンで活用できるのかなどについて説明します。導入を考えている場合は内容を参考にしてみてください。
ジェットミルとは
粉を細かくする機械にはいろいろな種類がありますが、その中でもジェットミルは特徴的な方法で粉砕を行う装置です。名前の通り、ジェットのように吹き出す強い気流を使い、粉状の材料を衝突板や、材料同士にぶつけて、粉を砕きます。通常使われている粉砕機に比べて、非常に細かくできるのが大きな特徴です。また、異物が混ざりにくいことから、安全性が重要な分野で幅広く利用されています。こうした特徴は、さまざまな業界での活用につながっています。微粉砕機としての役割
ジェットミルは微粉砕機の一種で、粉を数マイクロメートル単位まで細かくすることができます。高性能分級気を内蔵することにより、粒子の大きさをそろえられるため、仕上がりや性能が粒のサイズに左右される製品にはとくに有効です。粒子の均一性は、製品の品質や使い勝手を高める大きなポイントとなります。製薬・食品業界での活用
製薬業界では、薬の成分を均一にし、安全性を確保することが求められます。ジェットミルは異物が混ざりにくく、粒子サイズを正確に調整できるため、薬の性能を保ちながら効率よく粉砕できます。食品業界でも、スパイスや穀物、デンプンなどを細かくして、飲料や食品の原料として使いやすくする目的で活用されています。粉を均一にすることで、味や香り、仕上がりの質を安定させることができるのです。顔料や電池材料での利用
顔料や染料を粉砕することで、色の鮮やかさやもちのよさが向上します。また、リチウム電池の原料加工にもジェットミルは役立ちます。このように、ジェットミルは薬や食品、工業製品まで、日々の生活に関わるさまざまな分野で活躍しています。ジェットミルの特徴
ジェットミルは、音速近く、あるいは、それ以上のスピードを持つジェット気流を使って、材料を細かくできる機械です。粒子の大きさは調整でき、材料に合わせて細かさをコントロールできます。機械の中に動く部品が少ないため、分解や掃除が簡単で、高い衛生状態を保ちやすいのも大きな特徴です。そのため、金属やほこりなどの混入が少なく、安全に使える装置として多くの分野で利用されています。ジェットミルにはいくつか種類があり、材料や目的に応じて使い分けられます。対向式
空気や蒸気を互いに向かい合わせて吹き付け、そのエネルギーで加速した粒子を対向させてぶつけて粉砕する方法です。研磨性がある材料や硬い材料の粉砕に適しています。スパイラル式
螺旋状の渦流を作り出すタイプです。効率よく材料を細かくでき、装置構造がシンプルで、高い清掃性が要求される場合に向いています。衝突板式
材料粒子を高速気流で加速し、固い衝突板にぶつけて粉砕する方法です。粒子全体に力が加わるので、対向式では割れにくい材料の粉砕に向いています。ジェットミルのメリット
粉砕機にはさまざまなものがありますが、ジェットミルを使うメリットはどのようなものがあるのでしょうか。メリットや強みについて説明します。ジェットミルは脆性、靱性、繊維といった性質の異なる材料、硬さの異なる材料でも砕けます。また気流の速度や、内蔵した分級機の回転数で、粉砕された粒子の大きさを調整、制御可能です。密閉された粉砕室で作業できるため、騒音が少ない、環境汚染が少ないというメリットがあります。一般に旋回式では駆動部品がなく、また、他のタイプの装置であっても分解、清掃、組み立てが簡単で、メンテナンス性が高い設備といえるでしょう。そのため少量かつ多品種を砕く際に利用しやすく、製薬分野で活用されています。また一般的な粉砕機では粉砕しにくい、ある種の樹脂なども細かくできるため、そのような分野でも活用されています。
ジェットミルのデメリット
ジェットミルの導入を考えているのであればデメリットについても確認しておきましょう。ジェットミルは性質や硬さが異なる材料でも砕けますが、力をかけても跳ね返すような材質は得意ではありません。粒子の大きさを調整するには機械の操作が必要ですが、気流パラメーターや材料の粒子サイズを制御する操作技術やメンテナンスの専門的な知識や技術が必要です。本体の部品は長期間運転すると摩耗していくため、定期的なメンテナンス、部品の交換が必要です。また、購入する場合の大きなデメリットは、高速気流を作るためのコンプレッサのイニシャルとランニングコストが高いということです。
どのような製品を選ぶかは、操作性、価格、メンテナンス性を確認の上、決めるのがよいでしょう。また粉砕機を導入する際は新品を購入する、中古品を購入する、レンタルするのかによっても導入価格が変わってくるため、業者に見積もりをだしてもらうのがおすすめです。
